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『お墓参り』


◇ 心霊ちょっといい話VER.3 ◇

377 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/12/19 18:55
数年前、つきあっていた彼氏と結婚をする約束をしていたんですが、
お金使いが荒くて、私の方が心変わりをしていました。
このままこの人と結婚しても到底幸せになれないような気がして。
ただ、彼はちょっとした事できれて暴力をふるうのでなかなか言い出せず、
どうしよう、いつ話そうってすごく悩んでいました。

私の様子がおかしいと思ったんでしょうか、彼が休日にいきなり電話をしてきて、
『おかんの墓参り行くで、結婚の報告や』と。
彼の御両親は離婚後二人とも亡くなっていて、今日はお母さんの方のお参りするということなんですが、
亡くなってるからお墓参りになるけど、普通生きてらしたらお宅に伺って2人の結婚の御報告って言う形と同じですよね。
なので、私はもう結婚する気がないのに行くのがやはりためらわれたんですが、
いつものように何も言う事ができずに、彼とその墓所に向かいました。

その墓所は山の上にあるのですが、山のふもとまではバスです。
沈鬱な気持ちでバスに揺られていて、このまま結婚してしまうのかなとぼんやり考えていたら、
いきなりすごい衝撃で私は転けてしまいました。


378 :377:01/12/19 18:56
バスに乗用車が後ろからつっこんで来たのです。
乗客は幸いけが人はなかったのですが、そのままバスを降ろされ、
バスの運転手に「警察いかなあかんから、申し訳ないけど次の乗って」といわれました。
でも次のバスは30後・・。
しかたなく、私達は歩いて行く事にしました。

40分くらいでようやく墓所に向かう上り坂が見えました。
そこで私は、平坦な道にもかかわらず何かに足をとられまた転んでしまったのです。
捻挫をしたようで、みるみる足が腫れてきました。ここから上り坂なのに、もう歩けそうにありません。
彼は2回もけちがついた事にすっかり気分を悪くし、
「もうやめや、やめや。1人で帰れ」と、そのままいってしまいました。
いつもなら「がんばって歩くから、待って」と無理して登っていたと思うのですが、
この時は帰ろうと思いました。なんとなくこれはおかしいって思ったからです。
今思うと、あれが私の人生の分岐点だったような気がします。
帰りは不思議なほどなんの支障もなくすんなり帰れました。(足はいたかったですが)

その後かなり彼には付きまとわれましたが、
この事がきっかけになって私も決心がつき、なんとか別れる事ができました。

その話をある時お坊さんに話しました。
すると、
「お墓参りってみんな簡単に考えてるけど、そんな軽い気持ちでいったらあかんねんで。
 だからこそ自分の御先祖さんのお墓参りも意味があるねん。
 例えば不倫とかどろどろの恋愛とか、結婚する気のない相手のご先祖さんが眠ってはるお墓に参るのはよくない事や。
 全部わかってはるんやから。『足留め』くろたんや」
といわれました。
それを聞いて、ああ、私は彼のお母さんに拒絶されたんだと思いました。
もしくは、こんな息子やめときって思ってくれたのかな、とも思います。
どっちかわかりませんが、これで本当によかったと思ってます。
今はあの頃には考えられないくらい幸せに暮らしてます。


379 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/12/19 19:03
>377-378
相手のお母さんが忠告してくれた方に一票入れとこ。
どっちゃでも、ええ話やけど。


381 :377:01/12/19 22:06
>>379
そうですね~。どっちゃでもええんですけど、
379さんのその一票に救われます。

その後、その彼は真面目に働いてがんばってたようなんですが、昨年、癌で亡くなりました。
亡くなる前、最後のデートみたいな感じで食事にいったんですよ。
始めておごってくれて、びっくりしました。
なんか、三文小説みたいでネタと言われそうですが、
この間4年ぐらいをかけてますので、当事者はあんまりドラマチックな思いはないんです。
日々の仕事や雑用がありますので。
でも今回文章に書いてみて、あまりにネタっぽくてちょっと笑ってしまいました。


390 :377:01/12/20 18:08
みなさん、ありがとうございます。
詳しい状況はややこしいので省きますが、彼は亡くなる前の数年間でびっくりする程変わったんです。
(唯一肉親の妹からききました)
ある意味、それで天寿を全うしたように思ってるんですよ。
とても御両親が好きだった人なので、今は一緒に楽しくやってると思います。
ギャンブラー暴力男のままじゃ合わせる顔ないですもんね。
暗い話で申し訳なかったです。

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