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『バイト帰り』


死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?289

650 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 22:43:50.17 ID:ZoSHRplE0
4年前、私が大学生の頃の話です。

当時、都内で一人暮らしをしていました。
麻雀が好きで最寄り駅近くの雀荘でバイトをしていました。
ちなみに男です。
大学もこの最寄り駅から通学しており、学校帰りにそのまま行けるので立地にも満足していました。
問題は、この最寄り駅やバイト先から自宅へ帰るルートなのですが、
普通の道路を通って帰ろうとすると、長い上り坂を緩いカーブを描いて登って行かなくてはいけません。
これは自宅から離れていくような曲がり方になっており、非常に遠回りとなってしまいます。
そこで、普段から自宅と駅のちょうど間にある公園を突っ切っていました。


651 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 22:46:36.07 ID:ZoSHRplE0
この公園ですが、駅側から行くとお寺の横の細い道が入り口となっております。
細い道の両側は2mほどの高さのコンクリート塀が立ち、左手はお寺、右手は墓地となっています。
細い道を100mくらい進むと公園が見えてきます。
公園はイチョウや桜の木で囲まれており、少し進むと開けたところに砂場やブランコがあります。
道は続いており、さらに木々が茂った道となり、右手には昔は看護師の独身寮となっていた建物があります。
といっても独身寮の入り口は公園とは反対側にあるので、入ることはできません。
さらに、今は使われなくなり、窓には板が打ち付けられています。
この建物のベランダが公園側に向いていますが、ボールよけの網があるため敷地に入ることはできません。
先に進むと階段があり、登るといくつかの遊具がある広場へと出ます。
こちらも周りはコンクリートの塀と木々に被われています。
さらに進むと分かれ道となっている場所へ出ます。
右に曲がると隣接する神社の境内へ(お寺とは別に神社があります)まっすぐ行くと道路へと出ます。
自宅がこの公園の出口からすぐの所にあるため、このルートを使用していました。

分かりにくいと思うので、簡単な地図を描いてみました。
ざっくりと描いたので縮尺は合っていません。
PC用画像 携帯用画像


652 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 22:52:44.13 ID:ZoSHRplE0
前置きはここまでで、本題に入ります。
4年前の11月でした。
その日は午後から天気が崩れてしまい大雨でした。
私のその日のスケジュールは授業とバイト。
授業を終えた頃に雨が降り出したので、持ってきた折りたたみ傘を使い移動します。

バイトもいつも通りにこなし、夜24時に仕事を終えました。まだ雨は降っていました。
雨が激しかったため、持っていた折りたたみ傘では防ぎきれないと思い、バイト先で傘を借りることにしました。
バイト先の傘とは、急な雨の際にお客さんに貸す傘で、雀荘名と管理番号が書かれたテプラが貼ってあるものです。
大きめのビニール傘で、番号は1~10番まであります。
お客さんに貸す際に、誰にいつ貸したかを控えておくために番号がついています。
私は店長に了解を得て、7番の傘を借りて店をでました。
当然ですが辺りは真っ暗でした。
さらに大雨ということもあり、寒かった記憶があります。


653 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 22:54:39.51 ID:ZoSHRplE0
公園へと続く細い道へと入りました。
電灯が無いため細い道に入るとすぐに、それまでよりもさらに暗くなります。
こんな日だし、遠回りでも車通りのある道で帰れば良かったと思いましたが、いつもの癖で公園まで来てしまいました。
ここまで来てしまったらさすがに引き返すのは面倒なので、そのまま帰ろうと足を進めたのを覚えています。
公園内は階段で分けられていますので、ここでは仮に階段を上る前にある広場を1階とします。
1階には遊具の他に、トイレと電灯とベンチがあります。
トイレにも電気があるため、入り口の細い道よりは少し明るく感じますが、
それでも夜は暗く寂しい場所となっています。
普段から歩き慣れていますが、人とすれ違ったことは数えるほどしかありません。
さらには雨ですので、人がいるなんて全く考えていませんでした。
でも、赤い服を着た女性がベンチに座っていました。


656 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:01:15.55 ID:ZoSHRplE0
女性はベンチに座り、自分の膝に肘をついて顔を手で被っていました。
傘を持っていないのか、ずぶ濡れでした。
一瞬驚きましたが、このまま見て見ぬ振りをすることができず、「どうしましたか?」と声をかけました。
返事はありません。
私はバイト先の傘をベンチに立てかけて言いました。
「もう1本傘を持ってますので、これを使ってください」
返事はありません。
少し不気味でした。
傘を残しその場から離れ、家を目指しました。

公園内の階段を上る途中でやはりあの女性が心配になり、警察に連絡しようとしましたが携帯がありません。
バイト先で充電をしたまま忘れてきてしまったようです。最悪でした。
でも携帯電話は必要でした。
その日は確か木曜日で、月・火・水・木というバイトスケジュールだったので、どうしても取りに行きたかったのです。
バイト先へ戻る為に、来た道を引き返します。


657 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:02:39.82 ID:ZoSHRplE0
傘を貸してからほんの2,3分しか経っていませんでしたが、ベンチに女性はいませんでした。
その後小走りで公園の駅側の出入口まで行きましたが、女性は見当たらず。
公園内にはトイレがあるため、そこに行ったのかと思い深くは考えませんでした。

バイト先へ戻り、携帯を回収しました。
寒かったのでホットコーヒーを飲みながら、店長には傘の件を簡単に説明しました。
店長は傘を見知らぬ女性に渡したことよりも、そこに女性がいたことについて怖がっていました。
さらにはその状況で近寄るとかありえないし、そもそも公園のルートで帰るとかアホじゃないのかと言われる始末。
ちなみに店長は女性です。
怖がらせたくは無かったので、女性が無反応だったことや、終始手で顔を被ったままだったことは伏せておきました。

店長にアホ呼ばわりされましたが、少し出来事を振り返りました。
深夜24時過ぎに大雨の中、ひと気の無い公園でずぶ濡れになっている女性。
しかも話しかけても返事は無く、顔も手で被ったまま。
・・・たしかに不気味です。
その後は公園を通らずに帰りました。


659 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:03:55.63 ID:ZoSHRplE0
家に帰って1時間ほど経ちました。
既に部屋の電気は消し、布団に入っていました。
ピンポン
インターホンが鳴ります。
自宅は1ルームだったのですが、玄関が1階でドアを開けるとすぐに階段があり、部屋は2階という造りでした。
備え付けのインターホンがカメラ付きだったので、人が来たときは階段を降りずに確認ができます。
モニターを見るとさっきの女性が映っていました。手で顔を被っていました。
ピンポン
手で顔を被ったままなのにインターホンが鳴ります。
おかしい・・・
私はモニターを見つめたまま固まっていました。
1分ほどするとモニターの画面が消えました。
インターホンの仕様で、呼び鈴に出ないと勝手に画面が消えるのです。


660 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:04:58.97 ID:ZoSHRplE0
その刹那ドアが、
ガチャガチャガチャガチャ
ガチャガチャガチャガチャ
ガチャガチャガチャガチャ
もう泣きそうでした。
布団をかぶり、震えつつもじっとしていました。

30分くらい経つとまたインターホンが2回鳴り、
ガチャガチャガチャガチャ
ガチャガチャガチャガチャ
ガチャガチャガチャガチャ
朝4時まで続きました。

5時なると店長が退勤の時間なので、電話をしました。
店長はまだ店の中にいて、帰る準備をしていたそうです。
店長に電話をしたのは、傘の件を話しているのが店長だけだったからです。
この時は、携帯を取りに戻って本当に良かったと心の底から思いました。
(自宅には固定電話を引いていませんでした)
「さっき傘を貸した女性が、家のドアをガチャガチャし続けてくるんです・・・」


661 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:06:17.53 ID:ZoSHRplE0
出来事を話すと店長も泣きそうでした。
怖いので迎えに来て欲しいとお願いをしているところ・・・
『きゃああああああああああああ!!!!!』
店長が叫びました。
これは後から聞いた話なのですが、私と話している途中に、「ゴン」という音が店のドアから聞こえたそうです。
店のドアはガラスでできていて外が見えるのですが、そこには手で顔を被ったずぶ濡れの女性が立っていたそうです。
悲鳴をあげ目を一瞬そらすと女性の姿はなくなっており、ドアの外にはバキバキに折れた傘がおいてあったそうです。

その後、さすがに引っ越しましたが、バイトは卒業まで続けました。
今でも客として通っていますが、あれ以来奇妙な出来事は起きていません。
店長を含めて良く飲み会をしますが、毎回この話が話題にでてくるほど怖い体験でした。


663 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:10:22.91 ID:ZoSHRplE0
以上です。長文失礼しました。

ちなみに、バキバキに折られた傘には7番のテプラが貼られていました。


664 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:15:05.45 ID:59LbKgqa0
つまりその女性は、おまいの家とバイト先に同時に現れたってこと?


665 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:19:02.99 ID:ZoSHRplE0
>>664
同時ではないですね。
4時を最後にドアガチャが終わり、店に現れたのは5時なので、物理的には可能です。


666 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:20:27.71 ID:59LbKgqa0
>>665
なるほど。
この世の者でないのも怖いが、生身の女だったらまた違った怖さがあるね。


667 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:38:02.29 ID:ZoSHRplE0
>>666
生身の人間の可能性があったので、早々に引っ越しました。
正直、この世の者でない場合よりも怖いです。


668 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:38:25.60 ID:IRgHsA1q0
>>665
せっかく貸してもらった傘をぶっ壊すなんて非常識なやつだな


673 :本当にあった怖い名無し:2012/02/05(日) 23:57:18.63 ID:ZoSHRplE0
>>668
深夜3時頃にドアガチャガチャも相当非常識ですよね。
自分の家合わせて4戸ある1ルームの賃貸だったんですが、
周りの家の人は気づいていたのか気になります。(少なくとも警察とかは呼ばれなかった)

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