怖い話まとめブログ ロゴ
※旧怖い話まとめブログ跡地
このブログについて  お問い合わせ  オカルトblogランキング  怖い話まとめブログ管理人のツイッター  B!

※この記事はhttp://nazolog.com/blog-entry-886.htmlに移転しました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


次の記事:『サイレントリベンジ』
前の記事:師匠シリーズ76~100まとめ
[ --/--/-- ] スポンサー広告 | この記事をツイートする | B!

『邪視』1/2

叔父さんシリーズ。
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?186

696 :その1:2008/01/17(木) 21:36:23 ID:U3a23e/90
これは俺が14歳の時の話だ。

冬休みに、N県にある叔父(と言ってもまだ当時30代)の別荘に遊びに行く事になった。
本当は彼女と行きたかったらしいが、最近別れたので俺を誘ったらしい。
小さい頃から仲良くしてもらっていたので、俺は喜んで遊びに行く事になった。
叔父も俺と同じ街に住んでおり、早朝に叔父が家まで車で迎えに来てくれて、そのまま車で出発した。
叔父は中々お洒落な人で、昔から色んな遊びやアウトドア、音楽等等教えてもらっており、尊敬していた。
車で片道8時間はかかる長旅だったが、
車内で話をしたり音楽を聞いたり、途中で休憩がてら寄り道したり、本当に楽しかった。

やがて目的地近辺に到着し、スーパーで夕食の食材を買った。そして、かなりの山道を登り別荘へ。
それほど大きくはないが、木造ロッジのお洒落な隠れ家的な印象だった。
少し下がった土地の所に、2~3他の別荘が見える。人は来ていない様子だった。

夕食は庭でバーベキューだった。普通に安い肉だったが、やっぱり炭火で焼くと美味く感じる。
ホルモンとか魚介類・野菜も焼き、ホントにたらふく食べた。白飯も飯盒で炊き、最高の夕食だった。

食後は暖炉のある部屋に行き、TVを見たりプレステ、スーファミ、ファミコンで遊んだり、
裏ビデオなんかも見せてもらって、当時童貞だったので衝撃を受けたもんだった。

深夜になると、怖い話でも盛り上がった。叔父はこういう方面も得意で、本当に怖かった。
機会があればその話も書きたいが…

ふと、叔父が思い出した様に「裏山には絶対に入るなよ」と呟いた。
何でも、地元の人でも滅多に入らないらしい。マツタケとか取れるらしいが。
関係ないかもしれないが、「近くの別荘の社長も昔、裏山で首吊ってる」と言った。
いや、そんな気味悪い事聞いたら絶対入らないしと、その時は思った。

そんなこんなで、早朝の5時ごろまで遊び倒して、やっとそれぞれ寝ることになった。


697 :その2:2008/01/17(木) 21:37:46 ID:U3a23e/90
部屋に差し込む日光で目が覚めた。時刻はもう12時を回っている。喉の渇きを覚え、1階に水を飲みに行く。
途中で叔父の部屋を覗くと、イビキをかいてまだ寝ている。寒いが、本当に気持ちの良い朝だ。
やはり山の空気は都会と全然違う。

自分の部屋に戻り、ベランダに出て椅子に座る。
景色は丁度裏山に面していた。別になんて事はない普通の山に見えた。
ふと、部屋の中に望遠鏡がある事を思い出した。
自然の景色が見たくなり、望遠鏡をベランダに持ってくる。
高性能で高い物だけあって、ホントに遠くの景色でも綺麗に見える。
町ははるか遠くに見えるが、周囲の山は木に留ってる鳥まで見えて感動した。

30分くらい夢中で覗いていただろうか?丁度裏山の木々を見ている時、視界に動くものが入った。
人?の様に見えた。背中が見える。頭はツルツルだ。しきりに全身を揺らしている。地元の人?踊り?
手には鎌を持っている。だが異様なのは、この真冬なのに真っ裸と言う事。
そういう祭り?だが、1人しかいない。
思考が混乱して、様々な事が頭に浮かんだ。背中をこちらに向けているので顔は見えない。
その動きを見て、何故か山海塾を思い出した。
『これ以上見てはいけない』と、本能的にそう感じた。
人間だろうけど、ちょっとオカシな人だろう。気持ち悪い。
だが、好奇心が勝ってしまった。
望遠鏡のズームを最大にする。ツルツルの後頭部。色が白い。
ゾクッ、としたその時、ソイツが踊りながらゆっくりと振り向いた。
恐らくは、人間と思える顔の造形はしていた。鼻も口もある。
ただ、眉毛がなく、目が眉間の所に1つだけついている。縦に。
体が震えた。1つ目。奇形のアブナイ人。
ソイツと望遠鏡のレンズ越しに目が合った。口を歪ませている。笑っている。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
目が合った瞬間叫んでいた。涙が止まらない。
とにかく死にたい。異常なまでの鬱の様な感情が襲ってきた。
死にたい死にたい…半狂乱で部屋を駆け回っていると、叔父が飛び込んで来た。


698 :その3:2008/01/17(木) 21:39:21 ID:U3a23e/90
「どうした!?」
「バケモン!!」
「は?」
「望遠鏡!!裏山!!」
叔父が望遠鏡を覗きこむ。
「~~~~~~ッ」
声にならない唸りを上げ、頭を抱え込む。鼻水を垂らしながら泣いている。
さっきよりは少し気持ちの落ち着いた俺が聞いた。
「アレ何だよ!!」
「00子~00子~」
別れた彼女の名前を叫びながら泣きじゃくる叔父。
流石にヤバイと思い、生まれて初めて平手で思いっきり人の顔をはたいた。
体を小刻みに揺らす叔父。10秒、20秒…叔父が俺を見つめてきた。
「邪視」
「じゃし?」
「いいか、俺の部屋の机の引き出しに、サングラスがあるから持ってこい。お前の分も」
「なんで(ry」
「いいから持ってこい!!」

俺は言われるままに、サングラスを叔父に渡した。
震える手で叔父はサングラスをかけ、望遠鏡を覗く。しばらく望遠鏡を動かしている。
「ウッ」と呻き、俺に手招きをする。
「グラサンかけて見てみろ」
恐る恐るサングラスをかけ覗き込む。
グラサン越しにぼやけてはいるが、木々の中のソイツと目が合った。
言い様の無い不安がまた襲ってきたが、さっきほどでは無い。
だが、心臓の鼓動が異常に早い。
と言うか、さっきの場所では無い…ソイツはふにゃふにゃと奇妙な踊り?をしながら動いている。
目線だけはしっかりこちらに向けたまま…山を降りている!?まさかこっちに来ている…!?


699 :その4:2008/01/17(木) 21:40:47 ID:U3a23e/90
「00、お前しょんべん出るか?」
「は?こんな時に何を…」
「出るなら、食堂に空きのペットボトルあるから、それにしょんべん入れて来い」
そう言うと、叔父は1階に降りていった。
こんな時に出るわけないので呆然としていたら、
数分後、叔父がペットボトルに黄色のしょんべんを入れて戻ってきた。
「したくなったら、これに入れろ」と言い、叔父がもう1つの空のペットボトルを俺に差し出した。
「いや、だからアイツ何?」
「山の物…山子…分からん。
 ただ、俺がガキの頃、よく親父と山にキャンプとか行ってたが、あぁ、あそこの裏山じゃないぞ?
 山は色んな奇妙な事が起こるからな…
 夜でも、テントの外で人の話し声がするが、誰もいない。
 そんな時に、しょんべんとか撒いたら、不思議にピタッと止んだもんさ…」
そう言うと叔父は、もう一度望遠鏡を覗き込んだ。
「グウッ」と苦しそうに呻きながらも、アイツを観察している様子だ。
「アイツな。時速何Kmか知らんが、本当にゆっくりゆっくり移動している。
 途中で見えなくなったが…間違いなく、このロッジに向かってるんじゃないのか」
「じゃあ、早く車で戻ろうよ」
「多分、無駄だ…アイツの興味を俺たちから逸らさない限りは…多分どこまでも追ってくる。
 これは一種の呪いだ。邪悪な視線と書いて邪視と読むんだが…」
「さっき言ってたヤツか…でも、何でそんなに詳しいの?」
「俺が仕事で、北欧のある街に一時滞在してた時…イヤ、俺らが助かったら話そう」
「助かったらって…アイツが来るまでここにいるの?」
「いいや、迎え撃つんだよ」


700 :その5:2008/01/17(木) 21:41:44 ID:U3a23e/90
俺は絶対にここに篭っていた方が良いと思ったが、
叔父の意見は、「ロッジに来られる前にどうにかした方が良い」と言う物だった。
あんな恐ろしいヤツの所にいくなら、よっぽど逃げた方がマシだと思ったが、
叔父さんは昔から、いつだって頼りになる人だった。
俺は叔父を尊敬しているし、従う事に決めた。

それぞれ、グラサン、ペットボトル、軽目の食料が入ったリュック、手持ちの双眼鏡、木製のバット、懐中電灯等を持って、
裏山に入っていった。
「暗くなる前にどうにかしたい」と言う叔父の考えだった。
果たしてアイツの視線に耐えられるのか?
望遠鏡越しではなく、グラサンがあるとはいえ、間近でアイツに耐えられるのか?
様々な不安が頭の中を駆け巡った。
裏山と言っても結構広大だ。双眼鏡を駆使しながらアイツを探しまわった。
叔父いわく、「アイツは俺らを目標に移動しているはずだから、いつか鉢合わせになる」と言う考えだ。

あまり深入りして日が暮れるのは危険なので、
ロッジから500mほど進んだやや開けた場所で、待ち伏せする事になった。
「興味さえ逸らせば良いんだよ。興味さえ…」
「どうやって?」
「俺の考えではまず、どうしてもアイツに近づかなければならない。
 だが直視は絶対にするな。斜めに見ろ。言ってる事分かるな?目線を外し、視線の外で場所を捉えろ。
 そして、溜めたしょんべんをぶっかける。
 それでもダメなら…良いか?真面目な話だぞ?俺らのチンコを見せる」
「はぁ?」
「邪視ってのはな、不浄な物を嫌うんだよ。糞尿だったり、性器だったり…
 だから、殺せはしないが、それでアイツを逃げされる事が出来たのなら、俺らは助かると思う」
「…それでもダメなら?」
「…逃げるしかない。とっとと車で」

俺と叔父さんは、言い様のない恐怖と不安の中、ジッと岩に座って待っていた。交代で双眼鏡を見ながら。
時刻は4時を回っていた。

「『邪視』2/2」に続く

次の記事:『サイレントリベンジ』
前の記事:師匠シリーズ76~100まとめ
[ 2010/11/19 ] その他シリーズ | この記事をツイートする | B!


copyright © 2017 怖い話まとめブログ all rights reserved.
/ プライバシーポリシー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。